真珠
真珠(しんじゅ)あるいはパール(Pearl)とは、貝から採れる宝石の一種である。
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概要
真珠は貝の体内で生成される生体鉱物である。貝の体内に入った異物を核としてカルシウムの結晶がたんぱく質で接合され多層化することで真珠層が形成される。その、たんぱく質に含まれる色素の種類や含有量と真珠層の光を干渉する構造によりさまざまな色彩をもつ。貝の種類によりさまざまな真珠があり、アコヤガイ真珠(阿古屋貝真珠)などが知られる。
天然で希少に産出し、加工が容易で美しい光沢に富むため、世界各地で古くから宝石として珍重されてきた。日本においても、日本書紀や古事記、万葉集にすでにその記述が見られ、愛媛県宇和海や三重県英虞湾でアコヤガイから採取されていたが、日本以外で採れる真珠に比べ小粒だった。
本真珠とは本来、鮑玉の事を指すが、現在は鮑玉に加えアコヤガイ真珠を指す。
古くから真珠は装飾に使われてきたが、薬としても使用された。 クレオパトラが酢に溶かして飲んでいたことは有名だが、日本でも解熱剤として使用され、現在も風邪薬として販売されている。
養殖真珠の歴史も古く、13世紀の中国などで既に行われているが量産することは難しかった。日本では、1893年に箕作佳吉の指導をうけた御木本幸吉が英虞湾神明浦で阿古屋貝の半円真珠の養殖に成功し、1905年英虞湾の多徳島で真円真珠の養殖に成功した。それ以来、英虞湾、宇和海、長崎県対馬などで養殖が行われている。
真珠の重量の計量単位には、養殖真珠の産業化に成功したのが日本であったことから、日本の尺貫法の単位である匁(3.75グラム)や貫(3.75キログラム)が用いられるが、カラット(200ミリグラム)やグレーン(通常は約48ミリグラムだが、真珠の計量については50ミリグラム)も用いられる。
南洋真珠
シロチョウガイ(白蝶貝)学名 Pinctada maxima から産する真珠、主に、オーストラリア、インドネシア、フィリピンで養殖されている。
黒蝶真珠(黒真珠)
クロチョウガイ(黒蝶貝)学名 Pinctada margaritifera から産する真珠。主にタヒチ(仏領ポリネシア)、沖縄で養殖されている。タヒチで生産される物は南洋真珠に分類されることもある。また、他の真珠(主にアコヤガイ真珠)を染色処理し、黒真珠と呼んでいる物もある。
マベ真珠
マベガイ(マベ貝)学名 Pteria penguin から産する真珠。主に香港、台湾、インドネシア、奄美大島で養殖されている。主に半球形であるが、近年では養殖技術の向上で、球形も少量であるが産出される。
淡水パール
イケチョウ貝やカラス貝といった、淡水生の貝の中に出来る真珠は淡水パール(淡水真珠)と呼ばれる。 現在流通している淡水パールのほとんどは養殖によって生産されている。 養殖の際に、母貝内に外套膜片のみを挿入し、核を挿入しないことから真珠が真円には育たず、ライス型やドロップ型といったさまざまな形状の真珠が得られる。その色も、オレンジや紫など多岐にわたる。 淡水パールのうち、粒が小さく安価なものはビーズとして使用される。
コンクパール
カリブ海に生息するコンク貝から産する真珠。珊瑚のようなピンク色をしているのが特徴。コンク貝は巻貝であり人工的に核を挿入することが不可能であるため、コンクパールは100%天然の真珠であることから、また、コンク貝そのものが食用として乱獲された時期がありコンク貝の絶対数が少ないことから希少とされている。


